わたしの宝物について

2020-01-01から1年間の記事一覧

2020.11.3

あの子がいなくなってから、4ヶ月が経った。 月命日の当日にお花を買ってくる予定が、弟が熱を出してしまい、検査結果が出るまでは外出ができなくなってしまったのだった。結果は陰性で、翌々日しぶしぶ会社に行き、帰りにお花を買った。いつもは選ばない、…

2020.10.3

あの子が旅立ってから3ヶ月が経った。窓辺によって、咲きはじめた金木犀の香りに鼻先をむずむずさせる横顔を思い出す。 文章をまとめる気力がなくて、1週間も遅れてしまった。毎年9月にすっかり弱りきるわたしに寄りそってくれる存在がいなくなってしまって…

2020.9.3

あの子の2回目の月命日を迎えた。寂しさは少しも質量を変えることなく、体のなかのそこかしこに根付いている。 あの子の動画や写真を見ていると、こんなに素晴らしいいきものと暮らしていたなんて、ほとんど奇跡みたいだったなと思う。あの子は奇跡で、わた…

2020.8.7

17歳の誕生日おめでとう。 17年前の9月に出会ったあの子は、病院の先生から生後約1ヶ月と言われたので、わたしが勝手にこの日を誕生日に決めたのだった。 今日はすばらしく夏晴れで、寝具を丸ごと洗った。枕や、クローゼットにしまう前の毛布なんかまで。2時…

2020.8.3

あの子がいなくなってから、1ヶ月が経った。月命日なので、花束を買った。 3日前のようにも、3年前のようにも感じる。ほんのついさっきまでそこにいて、足元からいつもどおりの澄まし顔を覗かせて出てくる気がする。あの子のいない部屋にいると、無理やり引…

2020.7.3

嵐の夜に出会うなんて、いま考えればあまりに出来すぎたはじまりだった。 きみは突然わたしの家にやってきて、途端にわたしの心を虜にしてしまった。まだ会ってすこしも経たないうちに。弱くちいさな体は、けれどたしかに強くつよく生きる力をみなぎらせてい…